素形の箱

Photo : wagaya編集部
(5) : Go Sunaga

concept

data

所在地

東京都東村山市

主要用途

住宅 (2世帯)

家族構成

夫婦+母・妹

■ 設計

設計

NaitoAtelier
担当:須永豪

構造

井上建築構造設計室

施工

河端工務店

■ 構造・工法

主体構造・構法

在来木造

基礎

布基礎

■ 規模

規模

地上2階
軒高5,632mm
最高の高さ5,848mm

敷地面積

139.16m2 (42.10坪)

建築面積

82.62m2 (82.62坪)
(建蔽率59.37% 許容70%)

延床面積

117.56m2 (35.50坪)
(容積率84.47%% 許容160%)

施工床面積

134.36m2 (40.68坪)

1F床面積

55.47m2 (16.75坪)

2F床面積

62.09m2 (18.75坪)

■ 工程

設計期間

1998年6月〜1999年1月

工事期間

1999年2月〜1999年8月

■ 敷地条件

敷地条件

第一種中高層住居専用地域
第二種高度地区
準防火地域

道路幅員

南4.0m 西4.0m 駐車台数1台

■ 外部仕上

屋根

カラーガルバリウム鋼板t=0.5mm
折板2重葺き

小波スレートt=6.3 AEP
一部フレキシブルボードt=6+6 AEP

開口部

アルミサッシュ(トステム)

外構

コンクリート金ゴテ仕上

■ 内部仕上

居間

床 / 杉縁甲板t=24 OF
壁 / ラワン構造用合板あらわしt=12 OS
天井 / 折板あらわしt=0.5

寝室

床 / ラワン合板t=12 AEP
壁 / ラワン構造用合板あらわしt=12 OS
天井 / 折板あらわしt=0.5

和室

床 / 琉球畳
床 / ラワン合板t=12 AEP
壁 / ラワン構造用合板あらわしt=12 OS
天井 / 折板あらわしt=0.5

■ 設備システム

空調

冷暖房方式 / エアコン
換気方式 / 換気扇

給排水

給水方式 / 上水道直結
排水方式 / 下水道直結

給湯

給湯方式 / ガス給湯器

■ 主な使用機器

衛生機器

TOTO

厨房機器

製作

家具

テーブル類:須永豪

照明

マックスレイ 遠藤照明
松下電工

建築金物

ベスト スガツネ

■ 工事費

総工費

2,300万円(外構・設備等すべて含む)

坪単価

56万円


東村山の住宅地に建つ須永の実家。
必要に迫られての建替えで、コストの制約があり合理的に作ることが第一の条件となった。この「素形の箱」では、倉庫のようにザックリ作られた合理的な箱に生活の方をはめ込んでいくという、構造形式に従う生活空 間を試みている。

プランは上下階で分けた二世帯住宅で、2階に私の両親、1階に祖母と叔母が暮らす。平面の大まかな構成としては、中央のプレーンな居間に対して両脇から生活を受持つ諸室のユニットが挟む三枚おろしの平面とした。諸室のユニットは木造のモジュールから個室として使えるギリギリの狭さの2.5帖とし、キッチンや寝室では必要に応じて2つのユニットで1部屋としている。諸室のユニットは引戸1枚の操作で、開けば居間にくっつき、閉じると接続が切れて個に戻る。引戸は本来その開き方のレベルを無段階で調整できるアナログな装置だが、ここではON/OFFに働くデジタルなスイッチとなっている。建具による空間の展開自体は伝統的な素形の建築と同じで珍しくないが、ここでは各ユニットを箱としてそれぞれに専用の用途・性格を与えたことで居間と諸室の主・従の関係が逆転し、居間の方が影響を受けて性格をコロコロ変える。例えば居間だけならプレーンな空間だが、ダイニングがONになればキッチンも暗示され生活が見えてくるし、ベッドルームがONになればプライベートな空気が全体に満ちていく。生活を受持つ諸室のユニットのON/OFFとその組み合わせ方でシーンが多様に展開する。

この計画において求められたのは極限までの経済性だったが、そこから導き出された合理的な平面プランが、シーケンスを要しない場の転換を可能にした。

concept

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