Daily・・・日々雑感

2006.03.31 (fri)
三鷹の雑多楽やさんが今日で閉店。
初めて訪れたとき、このお店で目にしたイスにショックを受けて、
「このイスつくった人、教えてください!」と、紹介してもらったのが家具工房ma-GU。
ただの喫茶店ではなく、交流の場であることを第一義に活動されてきたお店。
他人と他人が繋がるきっかけの場を提供し、→それがビジネスとしても成立すれば、
→そういう店が街中にもっともっと増えていって、→世の中はいまよりずっと温かくなる。
そんな想いで取り組んでおられたのだと、僕は解釈している。
誰だって、いまの世の中を健全で素晴らしいとは思っていないだろう。
幸せな時代ではあるけれども、どうも不自然に歪んでいる気がする。
裏のお爺ちゃんに気軽に子守りをお願いできるくらいの世の中ではあってほしい。
雑多楽やさんが充電期間に入ってしまうのはすこし残念だけれども、
おつかれさまでした。
僕も僕なりに、今よりも世の中がもうちょっと『be live』(いきいきとした)になるように、
口先だけじゃなく、時々バテたりしながらも活動をしていくつもりです。

2006.03.30 (thu)
ひと月前に風邪をひいてから、ずーっと咳が止まらず心配になっていたので、耳鼻科へ。
大した原因は無いようで、ムリがたたって治らなかっただけでした。
午後、月の家の現場へ。
この一週間朝の家に付きっきりになっていたため、
現場を待たせてしまっていた分のツケが返ってきた。
本腰を入れねば。
ひとつ波を超えても、またすぐに次の波がやってきますな。
夜は、鍼を打ってもらいに接骨院へ。
診療時間、滑り込みでセーフ。
その後、荻窪でオッチャンから待望の写真を受け取る。
モノクロで撮ってもらったのは初めて。
写真家の写真と、建築家の撮る写真とに、いつも感じる違い。(建築写真家の人はちょっと置いておいて)
そこにある建築空間をどう魅せようか、写真にどううまく収めようかと撮るのが建築家。
そこにある空間を題材としながら、実際にはない風景・情景を勝手に創作してしまうのが写真家。
良いとか悪いじゃなくて、その差はいつも見ていて楽しい。

2006.03.29 (wed)
オープンハウスで使った家具や
僕の工具箱を朝の家から搬出し、
最後の掃除をひとりでしていた。
約二年、この家が建ち上がるまで自分の身の回りにも色んなことがあった。
初めて須永個人が設計を受注した記念すべき仕事。
嬉しかったなぁ。
うちの中を走り回って喜んだ。
カミさんとコドモと抱き合って記念撮影もした。
産まれたばかりの我が娘の名にあやかったわけじゃないけど、
付けた名前が『朝』の家。
独立して数年、仕事の来なかったサバイバルデザイン、
僕ら一家の希望を背負った第一号。
この2年、とにかく精一杯やった。
そんなことを振り返りながら、現実に完成したこの家の
引き渡し前の最後の掃除。
さて、今日でおしまい。これでおしまい。
あしたには建て主さんが引っ越してくる。
よし、もう行こうかと思ったとき、
いままで見たこともないような夕陽が差し込んで来た。
「おまえ、きれいだなぁ・・・ホントきれいだなぁ」
家中のすべての美しいシーンを、最後に僕に見せてくれるかのように、
あらゆるところに光が回り込んだ。
撮影の時だって、オープンハウスの時だって、
こんなに美しいシーンを見せてくれなかったくせに。
別れ際、精一杯の笑顔を見せてようとしてくれてるみたいで、
胸が締め付けられる。
突然「バン!」と天井の桐板を留めていたクギが外れる音がした。
ねぇ治してよ。と駄々をこねて引き止めるかのように。
もう涙が止まらなかった。
「・・・じゃぁまたな。
おとうさん、もう行かなくちゃ」
たかが引き渡しが、こんなにも切ないものだとは、思いもよらなかった。
あしたからは、もう僕の朝の家ではない。
バイバイ朝の家。また来るからね。

2006.03.28 (tue)
今回、朝の家の写真を撮ってくれるオッチャンにはこんなリクエストをした。
「建築をまんべんなく撮っていただく必要は、まったくありません。
説明的な写真はなくていいです。
1枚、心に響く写真を残していただけたら、
それが最上の喜びです。」
というわけで、まんべんなく説明写真を撮るのは僕の役割となり、
今日はアマチュア写真家スナガの撮影日でした。
36枚撮りが18本、600枚以上撮ったことになります。
それだけ撮らないと気が済まないくらい、細部まで意識を注いだ建物でした。

2006.03.27 (mon)
嬉しい知らせを聞いた。
遠くに転勤になっていた建て主さんが
東京に戻ってくることが決まっとのこと。
一年前、半年の長きにわたる見積り調整が終わって、ようやく着工というときに、
朝の家の息子さんは遠くに転勤になってしまった。
今こうしてようやく完成したところで、
当面はご両親だけの住まいになってしまいそうだったのだが、
それが来月帰って来られることになったのだと。
一生懸命設計した家が完成し僕の手から離れていくのは、
嫁に出すようで切ないけれど、
主の不在はもっと切ない。
家の完成と時を同じくして、東京に帰ってくると急遽決まったというのは、
あの建て主さんと朝の家が強い絆で結ばれたかのように思えて、
そんなわけで僕は今、勝手に感無量なのである。
・・・よかったね。

2006.03.26 (sun)
朝の家、
自分で思っていた以上に好評なので正直驚いています。
今だから言えることですが、
あの家は、一度も敷地を訪れずにプランをつくっていたのでした。
ひらめいて出た、コンセプトのはっきりしたプランとも違います。
良い結果となるか、自信は半分でしたが、
今こうして皆さんからの嬉しい評価をいただけて、ホッとしています。
オープンハウス、明日で最後です。

2006.03.25 (sat)
今日からオープンハウスです。
「3日間それも朝の8時から」普通はやらんですよね。
そこまでする理由、「自分が居たいから」。
精も根も尽き果てるほどやっとの想いでつくったモノが、
出来上がった瞬間に、もう人のモノになっちゃうのですから、こんなムゴいことはありません。
母を訪ねて三千里旅したマルコが、ボロボロになりながらやっとの想いでお母さんを街角に見つけた瞬間に、
目の前で金正日に拉致されていくようなものです。
ま、最初っから人のお宅を設計しているわけで、
理不尽ではないということはアタマではわかっちゃいることなのですが、
気持ちはそう簡単に整理できないものです。
26(日)・27(月)、あと2日間オープンハウスです。
どうぞ遊びにいらしてください。
ちなみに28(火)・29(水)は、僕がじっくり写真を撮るために採っておいた日ですので、
「オープンハウスの日程では行けないけれど、28・29なら行きたい」
というようなことがありましたら、ご相談ください。
今日もたくさんの方々が見に来てくださいました。
どうもありがとうございます。
一人一人とゆっくりお話ができなかったのが心残りなのですが、
また別の機会に落ち着いて会いましょうね。

2006.03.24 (fri)
「明け方、空がうっすらと白んで、闇が解けていく様を見たい」と、
うかつに口走ってしまったがためにAM4:30集合。
本日は撮影。
バンドのオッチャン、いつもの顔と全然違う。
勝負してる男の厳しい顔。
「カメラ持つと、いつものOさんと全然違うので驚いた」と言ってみたら、
「そりゃぁそうだよ。仕事の現場でアソビと同じ顔してたらバカでしょ」と。
・・・・・・なんだかなぁ。
カッコ良すぎるんじゃなぁい?

2006.03.23 (thu)
不可能だと思えたこと、
ムダでもあがいてみると、
ギリギリのところ、滑り込みセーフで実現にこぎつけたりする。
そんなことをいくつも・いつも重ねていくこと。
執念
少しでも遠くまでいくために必要なのは
「あきらめの悪さ」だと思う。

2006.03.22 (wed)
徹夜明けの建て主さんにもお手伝いいただいて、23時まで革貼り工事など。
忙しくはあるけれど、バテてもいるけれど、
(お手伝い、ありがとうございます!!)
和気あいあいと。
今日が、一番楽しかったなぁ。
しみじみと、ジワッと心の芯からそう思います。

2006.03.21 (tue)
朝は塗装の色の打ち合わせ。
その後須永工務店に変身。 材料の手配と補修工事で走り回っておりました。

2006.03.20 (mon)
職人さんと材料の手配で、
一日があっという間に終わっていきました。
最近、須永工務店となりつつあります。

2006.03.19 (sun)
がびーん!
朝の家のオープンハウスで、
地図の誤りが発覚。
アクセスの際、目印となるはずだったコンビニが移転してしまいました。
メールなどで「オープンハウスのお知らせ」をお送りした方には、
たび重なるご連絡となってしまいますこと、どうぞお許しください。

2006.03.18 (sat)
更新が滞りはじめました。
いけない、いけない。
竣工間際はいつもバタバタ忙しくなります。

2006.03.17 (fri)
宮脇檀さんの設計された『あかりのや』という住宅、
ある本では「現存せず」と紹介されていたのですが、
発見しました。
木の色をしていた外観は、緑色のペンキで塗られていました。

2006.03.16 (thu)
友人から半年借りたまま観てなかったDVD、
キューブリックの『フルメタルジャケット』を、
そういや いつだったか、
やっとこさ観たなぁ。
感想は、
20代前半のような生活ってやっぱ必要よね。
夜中にポテトチップスとドクターペッパーをかたわらに、
床に寝っ転がって映画を見る。
明日の仕事とか健康とかコドモの目とか、
まったく無視した堕落的生活。
堕ちていく快感を感じたなぁ。
はい、以上。
・・・それは、DVDを観たという行為についての感想でした。はい。
映画の内容についての感想は、
書くと長いので今回はやめときます。

2006.03.15 (wed)
不思議なもので、なんか言ってもらいたいんだよなぁ。
最近また腰の調子が悪くて、接骨院に通ってマッサージやら鍼やらを受けている。
知人に紹介してもらった、なかなか腕の良さそうな先生。
マッサージしてもらいながら痛みに耐えてるときって、
なんか言ってもらいものである。
「ここ押すと痛いでしょ」
「ふくらはぎに出るんだよ、腰は」
「骨の痛みって言うけど、悪いのは実は骨じゃないんだなぁ」
「ほらこのゴリゴリ。筋肉が固くなって、こいつが神経を圧迫してる」
人間の体って、何がどう繋がってるのか、
日常生活で何を気を付けていたらいいのか、
自分の体なのに、知らんことばっかり。

2006.03.14 (tue)
朝の家』の竣工写真、
一緒のバンドのオッチャンが(失礼!)
実は一流のムービーカメラマンだということがわかって、
しかも、「おもしろそうだから撮らせてよ」とも言ってくれたので、
写真を撮ってもらうことになりました。
ブルースと酒が好きな音楽好きなオッチャンかと思ってたら、
数多くのCM撮影を手がけてきて、話しを聞けば聞くほど、映像の世界では実は名の通った人らしい。
DVDに収められた作品集を観せてもらったら、
「ぁあ!コレ知ってる!」「ぉお、見てた見てた!えええ??コレ撮ってたの??」
そんなのばっかり。
でも いままではスチールをほとんど撮ってなくて、
「ちょうど最近スチールも撮ってみたくなってて絶好のタイミング」とのこと。
これも何かの縁・巡り合わせ。
どんな写真を撮ってくれるのか、全く想像がつきませんが、
それだけにすんごい楽しみです。

2006.03.13 (mon)
朝の家のオープンハウスが決まりました。
詳細はこちらをご覧ください。
『朝の家』ですので、朝の陽を感じていただこうと8:00から開けることにしました。
そんなに早くから来てくれるかたはいないだろうなぁという気もしますが、
スナガは早起きして現場を開けてお待ちしておりますので、
どうぞ話し相手になりにきてください。
ピカピカの新築、大事な大事なお宅を、
建て主さんに引き渡しする前にお借りする貴重な機会です。
皆様のお越しをお待ちしております。

2006.03.12 (sun)
いま足りてないのは、たぶん岡本太郎だろう。
このところあまりにもバタバタを続けてきたおかげで、
自分がカラカラの出汁ガラになってしまったかんじ。
ガソリン空っぽです。
そんなわけで溜まった仕事も見なかったことにして岡本太郎美術館に行くことにした。
美術でも鑑賞でもなくて、
森林浴に近い状態、太郎浴。
学習しようという欲もハナから放棄して、
館内に放出されている気を浴びる。
ただただ漂うように泳ぐ。
岡本太郎の抱擁力に身をまかせ、
ワタシ イマ クラゲノ キモチ。

2006.03.11 (sat)
『ガス欠』というかんじでぜーんぜん仕事にならないので、
さっさと切り上げて、久々にスタジオで音楽。
うーん、なーんも練習してきてないので、なーんもできない。
バンドの皆さんの「いま練習すりゃいいじゃん」の優しきことばに甘え、
終始テキトーなハープを吹く。
生の音楽って、なんでこんなにいいんだろう。
なんでこんなに体にくるのだろう。

2006.03.10 (fri)
「エスプレッソ向き。中挽き粗挽きはできない」
と言われているデロンギのコーヒーグラインダー、
改造したらみごと粗挽きもできるようになりました。
こちらの心斎橋コーヒ院研究所で豆を買う際に
改造方法の説明書をお願いしていただきました。
それを参考に、多少自分なりに少し本体を削ったりもしましたが、
大きな落とし穴もなく30分ほどで完成。
ペーパードリップに適した挽きができるようになりました。
んー、たまらんねぇ珈琲豆の挽きたての香り。

2006.03.09 (thu)
あ、花だ・・・。
仕事机の傍らには必ず植物を置くようにしていたのに、
置かないではいられなかったのに、
気がつけば、もう数ヶ月(半年??)机に植物がなかった。
しかも、今日カミさんが置いてくれるまで、
無かったということにすら気が付いてなかった。
殺伐とした仕事の場に、花が一輪いてくれるだけでなんと救いになることか。

2006.03.08 (wed)
最近、コドモが僕にまとわりついて離れてくれない。
ぜんぜん遊んでなからしょうがない。
かといって、やっぱり遊んでる時間はないので、
今日は気分を変えて、ベランダでお昼ごはん。
たったコレだけのことで、コドモは大喜び。
そのまま仕事もベランダにノートPCを持ち出して。
自分のリフレッシュにも少しなりました。

2006.03.07 (tue)
朝の家のオープンハウスの案内状用に撮った写真、
80枚撮って70枚ボツ・・・。
カメラの電池が切れていたので、シャッタースピードを勘に頼ってマニュアルでやったら、
ほとんど白く飛んじゃってる。
やっぱり写真はシロウトだなアタシは。

2006.03.06 (mon)
有志数名で住宅設計の本を作っています。
30章くらいになる予定で、今日はそのうち3つの章について考察。
打ち合わせは月イチでやっているので、この分でいくと発売になるのは来年でしょうか。
どうせやるからには、自分でも繰り返し読みたくなる良い本にしたいですし、
後輩やクライアントにもお薦めできるような、本質を押さえたものにしたいですし。
ま、急かされないかぎり気長にやっていきたいと思っています。

2006.03.05 (sun)
朝の家で作ってもらったカウンター収納が
現場に取り付いてみると、なんか・・・イメージと違う。
よく打ち合わせて作ってもらったので、そんなはずはないのだけど、
とアタマでは納得しようとするのだけど、
感覚的に、なんか違う。
しばらく考えていてわかった。
扉の木目の方向が、僕の考えていたのは横流れだったのだが、縦流れで取り付いているため。
そういえば木目の方向は打ち合わせてなかったかも。
いまさら作り直してもらうわけにもいかない。
一時間ほどだろうか、「どうしようか?」とあれこれ策を練ったところ、
横ラインを強調するために、細幅に割いた革を貼れば縦流れの印象を横に変換できそうだ、
ということで事なきを得た。
「うぅ・・・イメージと違う」
言う方もすごくキツいけど、
言われる方は、もう心臓止まりそうだろうなぁ。
そういうこと無いように心がけなくては。

2006.03.04 (sat)
以前やった久我山のタテウリで、お客さんにおよばれ。
ごちそうになってきました。
こちらにお住まいの方は、
今までは『住まいの質』というものにまったく関心がなかったとうかがっていましたが、
「住んでてホントにいいんですよ。
気持ちがいいし、ウチを訪れるお客さんみんな必ずほめてくれるんです。」と、
本当に喜んでくれているのが、良く伝わってきました。
生意気と思われるのを承知で書きますが、
僕が設計したあの家によって、あの方々の人生にいい影響を与えられたのだと思います。
生意気を承知で書きますが、
見える世界が変わったのではないかと思います。
人生において、住まいがすべてではありませんが、
質のある住宅に暮らすことは、人生を豊かにする大きなひとつだと思うのです。
そんな訳でサバイバルデザインは、皆様からのお仕事の依頼をいつでもお待ちしております・・・。
いい家つくります。

2006.03.03 (fri)
徹夜明けです。

2006.03.02 (thu)
バリバリ仕事をしています。
やってもやっても片付きません。

2006.03.01 (wed)
『月の家』がらみで、
クリスタルの卸しをされているかたのところへ。
駄菓子屋の10円ゼリーにように、
文房具屋のカラーボールのように、
水晶がいっぱい。
お値段も、なかなかなもの。
「売れますか?」
つい余計なことを訊いてしまった。

さて、2月のDailyはこちらか、
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