Daily・・・日々雑感

2004.06.30 (wed)
「オープンハウスやりますよぉ」と声を掛けると、
自営業の人ほど、「あ、そう。じゃ行きますよ」と快く、二つ返事で応えてくれる。
時間が自由になるのもそうだろうけど、どんな職種でも、自営業者同士に通じる『なにか』がある。
自営業のキビシサも良くわかってる。
だからこそ、時間作って行ってあげたい。というのもあるだろうし、
行けば自分の世界が広がるかもしれない、そういう自営業専用アンテナに感じるものがあるのかもしれない。
なんにせよ、人と人のつながりを感じられた時は、嬉しい。

2004.06.29 (tue)
オープンハウスの情報をUPしました。ごらんください。
そのあたりのことで、今日ホームページをいじっていたら、気が付いた。
夏至の100万人のキャンドルナイトはどうなった?
ウチはいちおうやりましたよ。(やった事すら忘れてたけど)
19日に一日しかできませんでしたが、日の出とともに起きて、日没前にお風呂も入って、
ロウソクの明かりで食事して、9時には寝てました。
そうか、そんな日もあったっけ。
もうなんだか、このところ超多忙です。
「来週になれば、来週になれば、少しゆとりができるから、今週はガンバルぞぉ・・・」
そう思う日が、もうひと月半続いています。そんなんで、お世話になっている方々にご迷惑もおかけしています。
ごめんなさい。
でもこんどこそ、来週には、少しゆとりができるはずなんです。と、信じているんです。

2004.06.28 (mon)
今回、森に浮かぶ家は、写真家の和田高広さんというかたに、撮っていただけることになった。
かねてから僕が「いつか撮ってくださいね」とラブコールを送っていたのが、今回実現するのだから、これは嬉しい。
今まで建築写真はあんまり撮ってこなかったかたなんですが、写真作品として、いいもの撮るんですよ。
まるで、記憶の中の風景をそこに描き出しているような、時間が止まっているような空気感。
建築写真って説明的になりがちなのだけど、
写真に収まる以上、それはもう写真家の写真作品として撮ってもらいたいんですね、僕は。
さて、そんなんで今日、現場で下見と打合せをしてきました。
建物も気に入っていただけたようで、「日の出の時間に撮りたいね」とか、頼もしい事を言ってくださって、
撮影の日が、楽しみになってきました。

2004.06.27 (sun)
目が覚めたら、腰がいまだかつて無い感じの痛み。
きのうおとといと、マズーイかんじがしていたので、接骨院でマッサージしてもらっていたのだか、
予防の甲斐なく、ダウン。
左半身がシビレるみたいに痛いので、ちょっと怖くなり、今日は針を打ってもらうことに。
接骨院、行けるものならしょっちゅう通いたいのだが、
自分よりズーット歳上のかたに、マッザージをしてもらうのは、どうも気が引けてねぇ。
「月に2回くらい来なさいよ。そうしたら初診料も掛からないんだから」
と先生は言うのだが。
ホントに行っても良いのかなぁ。
午後、頭痛も勃発。
耐えられず6時に就寝。

2004.06.26 (sat)
いくつかの残工事はあるものの、無事に引き渡し完了。
(大きなカガミ貼りの部分があるのですが、ここは最後までtさんと意見が一致せず、
当初からの僕のイメージを伝えるために、ウチから大きな姿見を2枚、
自転車でエッチラオッチラ運んで、樹木の映り込みを実際にプレゼンテーションして、
やっと理解していただけた、そんな経緯があるので、カガミの取り付けが引渡しまでに間に合いませんでした。)
夕方、建て主さん愛用のテーブルセットを運び込んでみると、
あれ??一瞬にして、『現場』が『お宅』になっちゃった。
もう僕が我がもの顔でウロウロしちゃいけない感じ。
次からは「おじゃましまーす」で「おじゃましました」だな。
ウチに帰り、コドモを風呂にいれ、自分もサッパリ汗を洗い流すと、テーブルに夕食がそろっている。
ぐなぐなになった体は、えも言われぬ開放感。
満足感と疲労感で、もう何もせず布団に倒れ込んだ。

2004.06.25 (fri)
森に浮かぶ家、明日に引渡しを控えて、バタバタとアルバム作り。
現場が始まるときに決めた、「工事に関わる職人さん全員の写真を撮る」
やりましたよ。ちゃんと!!
明日、建て主さんにプレゼントするために、一日がかりで夜中までかかって、写真集にまとめました。
出来上がったものを見てたらねぇ、なんかねぇ、・・・あげたくなくなっちゃった。
半年間、ホントに充実したいい現場でした。
僕らが描いた、ちょっと無茶な設計図を、みんなで試行錯誤しながら、見事に完成させてくれました。
そうねぇ、色々あったわ。
アルミサッシを取り付けてみたら、あれ?この窓全部、締まらないよ、なんて事があったり、
(製品の仕様が、設計していた時期のものから、変更されていて、マッサオになった)
階段の巾が、作ってみたら広すぎて、全部切り落としてもらったり、
初めて試みた、床のハッチ(階段を登りきった2階の床が、開閉するんです)を、
建具屋さんと大工さんと監督さんと僕で、みんなで頭を寄せ合って、試行錯誤して、
それが、思っていた以上の出来で見事に収まった瞬間、お互いに顔を見合わせたら、みんな目がニヤニヤ。
あのジワジワっとやってきた一体感は、何ともいえない、幸福と安堵の瞬間だったよねぇ。
あー、この写真集って、よくよく考えてみると、僕自身の宝物だったんだなぁ。
いやいや、あげますよ。そりゃね、もちろん。最初からそういうつもりだったんだから。
データはちゃんと自分で持ってるんでね。

2004.06.24 (thu)
このホームページを見たというかたから、仕事の依頼をいただいた。
telで少しお話をすると、「HPを見まして、こんな設計士のかたって、いるんだなぁって思って」と。
その場ではサラッと聞き流してしまったが、後になって思う。
『こんな』って・・・どんな??
「HPに何載せてたっけ・・・」とあらためて不安になり、記憶をめぐらす。
トップページは「クサイ」っていつも言われるしな、
サバイバルデザインとは』はカタいし、解らない人には解らない文章だしな、
『Daily』は、・・・・ヌカミソとかカブトムシとか、もうなんだか破綻してるし・・・。
あらためて考えてみると、このHP、普通じゃないのかも・・・。
そのうちちゃんと作る、って思いながらズルズルきてしまっているけど、ホント、もうちょっとなんとかしないとね。
このHPに足りないのは社会性だね。と思った。
誰にでもわかりやすく。を目指しましょう。はい。
うーん、よくこんなHPを見て、連絡くれました。どうもありがとう。
こんどお会いした時にでも訊いてみよう。
『こんな』って「どんな」?
※ところでMさん、僕からのメールは全部で2回送っているのですが、
もしかすると『迷惑メールのフォルダ』に入っちゃってませんか?

2004.06.23 (wed)
工事現場に木が植えられた。
一瞬にして、その場がイキイキした空間に生まれ変わった。
造園屋さんっていい仕事だなぁ、と、素直にうらやましかった。
毎日、こんなマジックみたいな、不思議な仕事をして帰っていくんだもんね。

2004.06.22 (tue)
コドモの、初めての注射。
ちょっとオモシロそうだったので、付き添って保健所へ。
ワーワー泣くかなと思っていたのだけど、
注射前の診察で、体をグッと触られたりするのが不快で泣きだして、
そのまま注射されて、終わってすぐ抱っこしてあげたら、すんなり泣き止んだ。
感覚ってまだ鈍いのかもしれないね。
体に針を刺されるっていう事の恐怖感も、まだ無いみたい。
ちょっと拍子抜けでした。

2004.06.21 (mon)
議事録というのが、どうも好きではない。
話を聴きながら、メモを取っていると、記録に気をとられているうちに、
一瞬聞き逃してしまうことがあったりする。・・・ような気がして、心配だったりもする。
で、今回のコンペで決まった住宅からは、その場でメモはとらずに、打合せをまるごと録音することにした。
事務所に戻ってもう一度聴きなおしながら、議事録を作成する。
1回読んだ本と、2回読んだ本では、記憶のされ具合が俄然違ってくるのと同じように、
聴き返す打合せの模様は、話の輪郭がはっきり見えてくる。
うん。これはいいかもしれない。
ただ、自分の声を、話し方を、スピーカーから聞くのって、イヤなものね。
何て言うんでしょう?
「ぇえ!?オレこんなオカマみたいな口調なの??」ってビックリでしたわ。
なんか、もうヘンな話し方なの。
頼りなさそうで、優柔不断そうで、言葉の語尾がだらしなくて、しかもナヨっとしててキモチワルイ。
いや、ね、本人は、相手に失礼の無いよう、言葉を選んで話しているつもり、だったんですけどね。
理由はどうあろうと、キモチワルイわ、こりゃ。
打ち合わせの席でも、もっと普通にしよう。
まぁ、そんな意味でも、打合せを録音しておくってのは、良いことなんじゃないでしょうか。はい。

2004.06.20 (sun)
80坪の土地を、兄弟で分けたいのだが・・・という相談を受けていた。
今日はその報告書を、お渡しする日。
全部で6パターン考えていたのだが、きのうの夜、あらたに思いついた案があって、
今朝、4時に起きて朝焼けを見ながら追加図面を作った。
「兄弟2人で分けたい」とのことだったので、2つに分割する事しか考えていなかったのだが、
ふと思いついたのだ。「三分割にしたらどうだ?」
土地を三等分して、そのうちひとつに建売住宅を建てて、売っちゃう。
計算してみると、その儲けで、兄弟それぞれの家の新築費用、2棟分がちょうどまかなえてしまうのだ。
借入れ0円で、家が2軒建てられる。
土地を持ってるって、強いよねぇ。
アパート経営だって出来ちゃうしさ、家賃も必要ないし。
羨ましいなぁ・・・と思いながらも、収支の計算をしてる時って、なぜか嬉しいのよね。
ひとの土地で、ひとのお金なのにね。
人生ゲームで勝ってるときの気分♪

2004.06.19 (sat)
カブトムシがいた!
今日現場に行ってみると、緑道に向かった窓のランマの部分に、大きなカブトムシ。
そうですよ、やっぱり森なんですここは!
「この住宅は、馴染んでるよ。悪くないね。」と森の住人から認めてもらえた気がしてね、
最高に嬉しかった。
あんまり嬉しくて、20枚くらい写真撮っちゃいました。
さて、その森に浮かぶ家のオープンハウスの日程が決まりました。
7月2日(金)・3日(土)・4日(日) です。みなさまお誘い合わせのうえ、お越しください。
詳細は、また追ってお知らせいたします。
最寄の駅は中央線の武蔵境駅です。

2004.06.18 (fri)
コンペで選んでいただいた住宅の、第一回目の打ち合わせ。
「部屋はどちらかというと狭い方が好き。あっちこっちに動き回らなきゃいけないようなのは望まない」という。
あぁ、そうかぁ。
設計屋って、ついつい「広がりのある空間」をつくりがちだけど、
そういう感覚のかたもいるんだよなぁ。
布団が1枚敷けて、その周りに必要最低限の家具が置ければ、余計な空間は要らないのだと。
家財や持ち物もとってもシンプルで、
『服を1枚買ったら、1枚捨てる』『モノを収納するためのモノを買わない』と心がけているのだそうだ。
えらいなぁ。
そうしたいと思っていても、できてる人ってなかなか、いないよなぁ。(自分を含む・・・)
「ウチはお金をモノに掛けないでね、旅行したり、食事したり、形に残らないんですよ」
いい生き方をしてらっしゃる。
この機会に、見習おうっと。

2004.06.17 (thu)
食器洗い機のパンフレットを眺めていると、『年間6万円お得!』なんて書いてある。
え??そんなに節約できるの!?
なになに、こっちのメーカーの製品は、おぉ!、こっちは年間77000円の節約って書いてあるぞ。
マズイ、10年で中古車が買えてしまうではないか。
一年おきに、ヨーロッパ旅行に行けてしまうではないか。
こりゃ大変だ、早く買わなきゃ!
なんて驚いていると、よくパンフレットを読んで見れば『6人分の食器を一日3回洗った場合』なんて書いてある。
・・・・おいおい、そんな家庭、今どきないだろう。
6人が毎食、家でごはんを食べてちゃ、誰が働きに出るんだい?その家庭は。
子供は学校へは行かないのかい?それとも全員が年金生活者なのかい?
まぁ、大負けにマケて、全員が弁当を持って出かけている家庭だと、納得してやろうか。
ん?、でもまだおかしいぞ。
各メーカーによって「手洗い一回あたりに使う、水の量の試算」がバラバラである。
これじゃ、製品の能力の問題じゃなくて、いかにサバを読むかということじゃないか。
正直なことを教えてくれよ。
3人家族で一日3回、そんなにジャブジャブ水のムダ使いはしていない家庭で、一体いくらの節約になるの?

2004.06.16 (wed)
銀行に行ったら「画面にモノを置かないでください」とATMに言われた。
ぁあ、毎度毎度カチン!とくるなぁ。
なんでオマエごとき機械に、躾けめいた事を言われなきゃいけないのだ。
電気を付けたら消しなさい、麦茶は冷蔵庫にしまいなさい、読んだ本は元の位置に戻してください、
犬のおしっこさせないでください、むこうの道に廻ってください、わたしのお尻を触らないでください・・・
だったら、最初から画面にモノが置かれないような、工夫をしとけよ。
角度を付けるとか、画面の配置を奥のほうにするとか、色々あるだろう。
相手にダメって言う前に、自分にできることを考えようぜ、おい機械。

2004.06.15 (tue)
ヌカズケをやってみたら大変なことになってしまった。
朝ヌカダルをかき回して、ちゃんと石鹸で手を洗ったのに、夕方になっても匂いが落ちない。
「手をかぐとヌカミソ臭い」というようなものではない。
何もしなくても、手から発生した異臭が、常に僕の周りを漂っていて、頭が仕事に集中できない。
どうしようもないので、夕方、スチールソープを買いに吉祥寺へ。
東急デパートで買い、そのまま店内のトイレへ直行。
その場で早速使ってみると、「うぞ、落ちてる・・・マジ!?」
あの強烈な匂いがウソのように、取れてしまった。
スチールソープの詳しい説明を省いてしまったが、これは、石鹸のかたちをしたステンレスで、
これで擦りながら流水で洗うと、イオンとか分子とかに何かが起って、理由はよくわからないが、
魚の生臭さとか、タバコのにおいとか、タマネギ切ったあとの手とか、嫌な匂いが取れるというシロモノ。
ただのステンレスの塊なのか、特殊なモノなのか、よく解らないが、1800円でした。
ちなみに、色んなメーカーから発売されていて、800円とか500円のヤツもありますが、
この1800円のデオス社のモノが、いちばん老舗っぽかったので、これを買いました。
ダイソーで100円で売っているという話も聞いた事があります。
どうなんですかね?効き目はみんな一緒なのかな?
ただの普通のステンレスなのかな?
じゃぁ、流し台に手を擦り付けても、匂いって取れるのかな?

2004.06.14 (mon)
『つりしのぶ』と言うらしい。
ミズゴケで出来たボールから、シダに似た形の「しのぶ」というのの葉が、まるで羽のように生えていて、
下に風鈴がぶら下っている。
ふわっと宙に浮かんだ軽やかさが、夏の重ぉい暑さを和らげてくれそう。
風鈴の「チーン」という澄んだ音色も涼しげでいいね。
梅雨の中休みで、こんなに天気がいいのに、
仕事がひと段落して、今週は時間の調整ができそうなのに、
近所の屋内プールは、今日から金曜までお休みだって。
ひと泳ぎしたかったなぁ。
そんなんで今日は、頼まれていた土地の調査業務をしていました。
で、夜はウチの玄関用の網戸作り。
高さを測って、巾を測って、ノコギリひいて、釘を打って。
よし、これで今年は蚊に刺されないぞ。
今日もなんだかんだと、達成感のある一日でした。

2004.06.13 (sun)
というわけで、ヌカミソを分けて貰って来た。
もちろん、床も張ってきた。(あぁ、写真撮るの忘れた)
それから、余計なお世話かも知れないが、色んな話をさせてもらってきた。
プライベートな内容かもしれないけど、まぁ親戚だからいいだろう。
こういう事です。
『お爺ちゃん+お婆ちゃん+叔父さん』が住んでいる20年前に建てた家が、傷みが激しく、傾いてもいる。
いい加減な業者が建てた建物なので、今後、家の補修に掛かる費用、バリアフリーにするためにかかる費用、
そういう、十万円単位で出て行くお金が、これからどんどん増えていくであろう。
それにしても、すでに傾いて建っている建物。パチンコ玉が床を転がるどころか、六角のエンピツが転がるのだ、
地震が来れば全員下敷き、さようなら。と、なってしまう可能性は高い。
そして、そのすぐ近所には『その娘+旦那+孫』が住んでいる、推定築40年の超ボロアパート。
こちらは地震が来たら絶対に潰れる。断言できる。
地震が来なくても、潰れてしまう可能性すらある。そこまでボロい。
そんな建物だから、大家さんだって、いつ、
「この建物、取り壊しますので、出て行ってください」と、言い出すかわからない。
家賃が安いもんだから、引っ越す気にならなくて、ここまで来てしまった、とのことだが、
爺ちゃんの家に徒歩3分という利便性が、実は大きいのだろう。
今では毎日、爺ちゃん婆ちゃんのお世話を娘(僕のカミさんのお母さん)が、しに行っている。
でだ、僕は何を余計なお世話を言いに行ったのかというと、
「今にも壊れそうな建物に、2家族が別々に暮らしているくらいだったら、2世帯住宅に建て替えちゃったら?」
という事なのだ。
「家建てる金なんて、あるわけ無いじゃん」というのが、叔父さんの最初の一声であったが、
その叔父さんも52歳。
あと3年で、まともにローンも組ませてもらえない年齢になってしまう。
でも、あの家では、あと10年ももたない。
爺ちゃん婆ちゃんは、あと何年で亡くなってしまうかわからない。
が、逆に、まだまだずっと元気かもしれない。
叔父さんの勤めている会社は、このご時世そろそろアブナイかもしれない、とも言う。
勤続年数が同じ会社で2年以上なければ、やっぱりお金はどこも貸してくれない。
・・・そんな事を、あらためて考えなくてはいけない時期だと、
僕は人生の先輩達に、偉そうにアドバイスなどしてきた。
そんな余計なことを言うのは、実は、これとほとんど同じ状況が、6年前、僕の実家でもあったからだ。
ウチのオヤジは54歳で、金融公庫で80歳まで返済するローンを組んで、2世帯住宅を建てた。
月々8万円だか10万円だかの返済を、2世帯で分担してやっている。
オヤジが死んだら返済がチャラになる、そんなステキな保険にも入っている。
おかげで今は、老後もなんとかなるメドがついて、死に場所の心配は無くなった。
あの時行動に出ていなかったら・・・と思うと恐ろしい。
婆ちゃんは、崩れかかった家に暮らし、
ウチの両親は、団地で月々4万だか5万だかの家賃を、死ぬまで払い続けなくてはいけない。
そして、僕にのしかかる重圧・・・ぉお、オソロシ。
こんな状況って、けっこう多くの家庭であるのだと思う。
歳をとって、新しい事をはじめるのは、とても面倒かもしれないけど、55歳から先の人生も、たぶんまだ長い。
現状維持がいちばんラクに決まってるけど、必要な時には思い切って動き出さなきゃ、未来は明るくならないよね。
『サバイバルデザイン』という僕の事務所名には、自分の実家で経験した、
「生きてるだけで、死ぬまで大変」という切実な危機感を、なんとかしたいという思いが、
実は含まれているのです。

2004.06.12 (sat)
5時に起きて子供を風呂に入れて、
昨日のコンペ会社に、建て主さんとコンペ会社との契約に立会い、
急いで森に浮かぶ家の現場へ行き、10人の職方さんから質問攻めに合い、
ヘトヘトになって家に戻ると、実家の両親が遊びに来ていたので、その車を借りてまた現場へ戻り、
私物の合板を積んで持って帰ろうとしたら、帰りがけの大工さんにまたつかまり、その後渋滞にもつかまり、
やっとこさ帰ってきたらみんなは夕食を食べ終わっており、ひとり慌ててごはんをかき込んで、
実家の車が明日まで貸してもらえる事になったので、両親を実家まで車で送り、帰ってきて間髪いれずに風呂に入り、
Dailyを今こうして書き、今日はなんだかもうヘトヘトで、寝ます。
明日は朝イチでカミさんのおじいちゃんの家へ。
先週行ったら床がぶかぶかで抜けそうでさ、今にも踏み抜いちゃいそうで怖いから、床を貼りに行くのです。
ヌカミソが欲しくて行くわけではありません。念のため。

2004.06.11 (fri)
コンペでとれた仕事の契約をしてきました。
通常の仕事では建て主さんと設計者が直接契約を結ぶのですが、
今回の場合は、建て主さんと契約を結ぶのはコンペ会社。
で、設計者はというと、コンペ会社と契約を結ぶ。
今日してきたのは、僕とコンペ会社の契約だったわけです。
担当のかたは、今日会うなり「いやぁ、須永さん良かったですねぇ!」って、
社交辞令とは思いがたい、満面の笑みで声をかけてくれた。
嬉しいねぇ。ありがとうございます。ホント。感謝です。
その担当のかたいわく「建て主さんは面談の前から、須永さんの案をかなり気に入っていたようですよ」と。
それもまた嬉しいじゃないですか。
そういう『人から伝え聞く嬉しいこと』ってタマラナイね。
帰り道、ブラブラっとヨドバシカメラへ。
契約も交わしたし、なんか買っちゃおうっかなぁ〜♪
プリンタを見て、スキャナを見て、MACのコーナーを覗いて、忘れちゃいけないFAXの替えインクを買って、
4万円の電気釜に見入り、1万円のエスプレッソマシーンに心引かれ、
年間7万円お得だという6万円の食器洗い機に唸り、洗濯機のコーナーを横目に見つつ、
しかし今日はお金を降ろし忘れてきたことに気付き、プリンタのインクカートリッジを2コ買っておしまい。
嬉しいんだか、ショボイんだか、まぁ、そんな日でした。
そうそう、プリンタのインクカートリッジってホントにリサイクルしていたのね。
今日はじめて見たよ。300円安かった。

2004.06.10 (thu)
やらなきゃいけないことがいっぱいある。
やった方がいいことも、いっぱいある。
やりたいことも、うんといっぱいある。
今年こそはアレもコレもソレもみんなやるぞ、と思うのだが、やり切れたためしは無い。
お茶を習いたい、陶芸を始めたい、ジムにも通いたい、朝の散歩を毎日したい、週に二回くらいはプールに行きたい、
ピヤノアキコのDVDがほしい、その前にDVDプレーヤーが欲しい、ギターの練習がしたい、ピアノももう一度基礎からやりたい、
ハーモニカもちゃんと吹けるようになりたい、そういえばsaxも吹けたら楽しいだろうな、
芝居を観にいきたい、野田秀樹を観て驚きたい、ラッパ屋も最近行っていない、
落語も聴きに行きたい、談志も死ぬ前に聞いておかなきゃ、ROCKのliveでぶっ飛びたい、
名古屋コーチンを食べたい、トリュフを食べてみたい、ペキンダックも食べてみたい、
ちゃんとしたフランス料理屋にも行ってみたい、その前にテーブルマナーくらいは身につけておきたい、
帝国ホテルに泊まってみたい、『はい、ご主人様』とか言われてみたい、
スペインに行きたい、タイにも行きたい、いっそのこと3年くらい放浪してみたい、
シャツのボタンも付け替えたい、本棚を作りたい、彼ともじっくり話がしたい、
チャップリンを全部見たい、植物の勉強をしたい、英会話教室に通いたい、
近眼の矯正手術をしたい、季節の便りを出したい、お風呂のヌルヌルを掃除したい、
・・・選択の余地がありすぎて、欲求不満だけが蓄積されていく。
昨日の自分ができなかった事は、きっと今日もできない。
24時間しかなかったんだ、僕らには。原始人の頃も、いまも。

2004.06.09 (wed)
気が付けば、電話帳広告の締め切りがギリギリだった。
慌ててこんなの←を何十案か作ってみた。
今年からタウンページに小っちゃな広告を出そうと思っててね。
『設計事務所』の欄には無数の事務所の電話番号が載っているのに、自社の紹介を載せているのは10社くらいしかないのよ。
「建物を建てたいけど、どこに相談したら良いのやら??」って人が、タウンページをめくっても、
これしか無いんじゃ困っちゃうだろうな。
↑こんなサイズで掲載料が一ヶ月3100円なのよ。安いもんでしょ。
『私はこういうスタンスで仕事をしています』ということは、たくさんの人に知っていてもらわないと意味が無いもんね。
例えば、「ホントは僕が設計してあげたら、とっても幸せになれたハズの人が、出会う機会が無かったために、
その辺のリフォーム屋に頼んで、つまらない生活空間で、毎日を過している」そんなことがあるかもしれない。
まぁ、それは僕のおごった考え・勝手なカンチガイかも知れないんだけどね。
インターネットが使える人は、情報なんていくらでも手に入るから、放っておいたって大丈夫だと思うんだけど、
でも、インターネットを活用している人って、年代・職種でムラがあるから、じつはそんなに多くないハズだし。
ちなみに、タウンページの『建設業』の欄を見ると、スゴイ。
百花繚乱、目が回るほどの広告の洪水。
逆に、どこに頼んだら良いのかわからなくなっちゃうよ。
歌舞伎町のネオン街の客引きみたいで。ある意味、どれも怪しげに見えてしまう。
「儲けさせろ、儲けさせろ」と手が伸びてるみたいで、ゾッとしちゃう感じ。
でもこの中に、きっと良い工務店も隠れているはずなんだけどね、見つけ出すのは至難だなぁ・・・。
さて、ウチには設計依頼が来るのでしょうか?11月配布予定のタウンページから掲載されます。
あんまりたくさん来ちゃっても困るんだけど、同時進行で5件までならできるかなぁ?

2004.06.08 (tue)
やった、やった、やった!!
コンペが取れたよ!
嬉しいなぁ、もう、あぁ、なんだか、ヤッホー!
嬉しいのと同時にすっごい安堵でもあるし。
ホッとしたぁぁぁ、って感じ。
「ヤッター!ヤッターヤッター!」って家中をジャンプしてまわった後に、
床に大の字に寝っ転がって天井見ながら「あぁ・・・、よかったぁ・・・」って。
18人の建築家の中から選んで貰えたんだから、そりゃぁ嬉しいよ!
いやぁ、がんばっちゃうよ、須永は!
めいっぱい、イイ仕事しちゃうよ!!

2004.06.07 (mon)
陳健一の心意気が、我が家に届いた。
結婚式の引出物パンフレットにあった、中華鍋とセイロのセット。
料理の鉄人の陳健一の写真のかたわらの売り文句には、
『陳健一の心意気を込めた、本格中華鍋のセット。』と書いてある。
なんのことは無い。
陳健一が愛用している鍋でもなければ、陳健一がアドバイスをして作った家庭用の中華鍋というわけでもない。
持ち手の柄の部分に『鉄人 陳健一』というロゴを入れさせてもらうための、単なる名前貸しだ。
ところで、鉄人といえばやはり衣笠祥雄であろう。まぁ、そんな事はどうでも良い。
単なる名前貸しのこの商品に、どんな解説をつけるか?
その回答として『心意気を込めました』は素晴らしいではないか!
ウソはつかずに、価値を上げる、このコピーセンス。
うーん、見習いたいものである。
そんな訳で、ブ厚い引出物カタログから、陳健一の心意気を選ばせていただいた。
でっかい中華鍋で、鉄のオタマをカンカン言わせながら、早くチャーハンを作ってみたいぞ。

2004.06.06 (sun)
40年モノのヌカドコを見せてもらった。
カミさんのおじいちゃんが漬けるヌカヅケが絶品なのだ。
おばあちゃんが数十年守ってきたヌカ床を、体がしんどくなってきてから、
今はおじいちゃんが受け継いでいる。
ビールを入れたり、イカを入れたり、魚を入れたり、勘で頃合を見計らって、
こんなに美味しいヌカ床を作ってきたんだって。
おじいちゃんもおばあちゃんも80歳を過ぎている。
死んじゃった後、この40年以上育ててきた宝のようなヌカ床を、誰に譲ろうかは、まだ決めていないのだという。
ダメにしないようにちゃんと受け継いでくれる人で、なるべく若い人に譲りたいのだと。
ほ、ほしい・・・
すぐには上手に出来ないだろうけど、教えてもらえばそのうちできるようになるだろう。
こんど行った時に、少し分けてもらって来よう。
じいちゃんがまだ元気なうちに、長年の勘所を伝授してもらって、来るべき日までに、
一人前のヌカ守りになれるよう精進するのだ。

2004.06.05 (sat)
「おっかしいなぁ・・・。アサ坊ちゃん、今日に限って何でこんなに大人しいんだろう??
最近いっつも、昼間かまって欲しがるのに、
今日は、おっぱいゴクゴク飲んでコテンって寝ちゃって、全然グズらないで、いい子でいるの。
っかしいなぁ・・・」
今日はたくさん寝ようと思っていたのに、明け方に僕は、ウチのアサ坊ちゃんに起こされてしまったのだ。
遊んでくれよぅ、という口ぶりで、「アウ、アウ、アウ!」と呼びかけてくる。
まだ寝たいのにぃ・・・と思いつつ、ん?なんだか今日の空気はすがすがしいじゃないか。
カミさんは横でまだ寝ている。疲れているみたいで、起きる気配も無い。
「!」
そうだ。散歩に行こう。
チョビチョビっと顔を洗って、寝グセの頭にムギュッと帽子をかぶせて、麦茶を一杯ゴクゴクっと飲んで、
ささっとアサ坊ちゃんをベビーカーに乗せ、ゴロゴロゴロゴロ近所の公園へ。
草野球のお父さん、太極拳のおじさん、犬を連れたおばさん、マラソンするおじいさん、ラジコン飛行機を飛ばす少年、ベンチで丸くなってるホームレスのおじさん。
へーぇ、朝からこんなにたくさんの人が、自分の好きなことをやってるんだぁ・・・。
いいじゃん、いいじゃん、楽しそうで。(ホームレスのおじさんは、楽しくてここに居るわけじゃないのかもしれないけど)
見ているだけでハッピーだし、ベビーカーを押す僕もまた、楽しそうなひとりに見られているのかもしれない。
そういう、すがすがしい一日の始まり。
小一時間、木陰の遊歩道をウロウロして、帰ってみると、カミさんはまだ寝ていた。
アサ坊ちゃんをそっとカミさんの隣に寝かすと、ふぇーん、ふぇーんと泣き始めた。
「ぅぅんんん、あぁ、おはよ、アサ坊ちゃん。お腹すいたのね。いまおっぱいあげるからね、ちょっとまっててね・・・」
どうやらカミさんは、気が付いていなかったみたい。
今朝の散歩は、アサ坊ちゃんと僕しか知らない、秘密のことなのだ。

2004.06.04 (fri)
おわったぁー!やりきったぞぉ、
今日、コンペの面談をしてきました。
4人の中から選ばれるのは1人。
選ばれたいなぁ。 すごぉく、選ばれたい。
でもまぁ、こればっかりは、どうなるかわからんね。
まぁまぁ、良い感じでお話ができたなぁ、と、僕は思っているけど、
他の3人のかたの中に、ものすごーく、相性がいい人がいれば、そっちにスッと決まっちゃうだろうしね。
なんにせよ、僕はやるだけの事はやった。
自信を持ってそう言い切れるので、あとは運を信じて、結果を待つのみだ。
いま、とっても、きもちーよ。この、やり切った、充足感が。
水泳のあとの5時間目の授業くらい。
脱力と、開放感と、満足で、もうクラゲみたいにグナグナになってる。
あぁ、今日はいっぱい寝るぞぉぉぉ。

2004.06.03 (thu)
最近また、朝型の生活に戻り始めている。
『朝方』ってなんか、ウソがない感じがして、好きなのだ。
うまく説明できないかもしれないけど、
朝方に対して『夕方』って、「美しいウソ」だなぁと思っている。
それは否定的な意味じゃ無くて、ホントに夕焼けの持っているあの魔力のような美しさには、
いつも心を奪われてしまうし、ホトホト感心してしまう。
夕日に吸い寄せられるように、呆然と口を開けて、ただ立ち尽くしてしまう、日の沈むあの時間帯も、それはそれで好きなのだ。
でも、朝の日が昇る時間帯って、なかなか一般的には起きていない時間帯なのではないだろうか?
日の出には、日没とはまた別の、素晴らしさがあって、それもまた格別なのだ。
夜の静けさが、うっすらと白んでくるのとともに、鳥が飛び始め、
ジッと息を潜めていた夜の空気が、一羽の鳥が空を横切るごとに、真空のように詰まっていた夜の空気が開放されていく。
朝の光は確実に強さを増し、何か新しい事が始まるような、期待感が自然に胸の内にあふれる。
生きている、それだけの事を、自然が祝福してくれているかのような、約30分間の素晴らしいshow。
ポストに落ちる朝刊が「ゴトッ」と音を立てる。
「さぁ、今日は何をしようか」
谷川俊太郎のようにうまくは表現できないけれど、
夜が朝に変わる瞬間は、小さな命の粒まで、何もかもが素敵に思える一瞬。
夕方は美しく、朝は素敵、そんな風に僕は感じている。

2004.06.02 (wed)
ヒゲなんか生えてこなけりゃ良いのに、と時々思う、
髭剃りの時間をためて、お金に換算したら、ヒゲの永久脱毛をする分くらいにはなりそうだ。
そんな事を考えながら、今日は床屋に向かった。
床屋に行く日は、いつも決まって寝不足である。
「あした床屋で寝ればいいや」そう思って、明け方まで仕事をして、2・3時間しか寝ない。
このところ、コンペの面談の準備でいっぱいいっぱい。
そんなわけで、今日も床屋さんで熟睡。
イスに寝かされ、泡の付いた刷毛がアゴを這う。
カミソリがリズミカルにヒゲを当たる。
「あぁ、タマラン・・・」消えかかる意識の中、永久脱毛しちゃったら、この快感は味わえなくなるんだなぁ、と、
ヒゲの生えているありがたみを思った。

2004.06.01 (tue)
森に浮かぶ家、仮囲いも取れて、外観が見られるようになっている。
工事ももう大詰め。現場を見に行くと、いつも質問の嵐。
質問に答えたり、指示を出したり、職人さんと一緒に悩んだり、たっぷり半日かかってしまう。
こういう時期のことを、よく設計者は「もうすぐ終わってしまうと思うと、少し寂しい」なんて言ってたりするけど、
いやいや、ぜんぜん!そんな気持ちになれませんよ。
もう必死で、あっちもこっちも、チェックチェックチェック。
仕上がりの具合が、建物の印象を大きく左右するから、
「あそこは大丈夫?ここはどう収めるつもりなの?こうした方がキレイに収まるよ」
心配で心配でしょうがない。
ベテランになれば、余裕も出てくるのかなぁ?
僕はムリじゃないかなぁ、性格的に、心配性で考え込み屋だから。
ぅん、もう、とにかく必死で、脳みそまで汗かいてる感じだもん。

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