Daily・・・日々雑感

2003.07.31 (thu)
カミさんの妊婦検診に付き合って来ました。
ホントはそんな事をしている時間の余裕は無いのですが、起き上がっただけで吐いているような人を、「ひとりで電車で行って」という訳にはいきませんので。
レンタカー借りて、世田谷の病院まで付き合って、帰ってくるともう夕方。あぁ・・・
ただ、この病院(国立成育医療センター)、待合にテーブルとソファーがたくさんあり、図面を広げるのに充分な大きさ。
おかげで、意外と仕事がはかどりました。なかなか、いい病院です。
そうそう、おなかの子供もちゃんと生きています。体長23mm。
前回の妊娠では、21mmで流産してしまったので、記録更新です。
ホッとしましたが、先生いわく「もともと腎臓病のかたは、かなりの確率で中毒症になりますから、安心は全然できませんよ」、と・・・。
がんばれ赤ちゃん、がんばれカミさん、とうちゃんもがんばって協力するからさ。

2003.07.30 (wed)
雑誌やインターネットで施主の要望というのを読んだりして、感じることなのですが、
家-houseのイメージばかり持っていて、homeのイメージが乏しい建て主さんが非常に多いです。
「大きな吹き抜け」、「デッキのある庭」、「対面式キッチン」、これらはhouseのイメージです。
僕ら設計者が知りたいのは、homeのイメージなんです。
「居間にいても個室に入っている子供の気配を感じたい」、「週一回は家族みんなで庭でランチを食べたい」、「子供にお手伝いもしてもらえるキッチンがいい」、とか、
生活や暮らし、(大げさと思うかもしれませんが)、建て主さんの目指す『人生のイメージ』を知りたいんです。
あなたの人生をより充実させるために、建築の部分に限ってなら、お手伝いできますよ。というのが設計者です。
高価なキッチンを入れただけで、料理が上手くなったりはしませんし、床暖房にしたからといって、急に家族は団らんしません。
だって、子供に学習机買ったからといって、勉強熱心になんかならないでしょ。
床に座ってやっていたプラモデルづくりを、机でやるようになるくらいですよ。覚えありませんか?
雑誌・テレビなどでの建築の扱いが、いかにもメディア的なのも大きな要因でしょうが。
しっかりしてくださいね皆さん。だいぶ踊らされていますよ。

2003.07.29 (tue)
セピア亭が今日で閉店してしまいました。
もう料理の仕事はしないそうです。残念です。
最後の営業日、はつらつと最後の仕事をしているマスターと奥さんの顔を見ていたら、言いたかった事、ひとつも言えませんでした。
本当に美味しい料理を作れて、家庭的な雰囲気でもてなしてくれる、素晴らしい料理人なんです。
そういう人が料理を辞めてしまうというのは、社会にとって大きな損失ですよ。
もし、辞めないでくれるなら、これからは週一回かならず食べに行きますよ。僕で力になれることがあるなら、何でも協力するから。
なんだか、未練タラタラのフラれた男みたいだけど、だって、もう、一生、食べられなくなっちゃうんですよ・・・
ここ数日、馴染みのお客さんがいっぱい来たそうです。
そりゃそうでしょう。ホントにもったいないもの。常連さんは全員残念がってますよ。
あぁーあ・・・すごく残念です。なんか心にボッカリ穴が空いちゃったな・・・。でも、もう終わってしまったんですもんね。
マスター、奥さん、いつも美味しい食事をありがとうございました。そして、今後のご活躍、心からお祈り申し上げます。

2003.07.28 (mon)
今日は8時間寝るぞ、と決めていたのに、半分で起こされてしまった。
なにやら風呂場でボタボタ音がする。
見ると天井から水滴が落ちてくる。
天井の点検口をあけてみると「じょばー」っと水が流れてきた。
こういうことだった。
上の階の人が便所を詰まらせ、洗浄水が床にあふれ、床下に染み込み、コンクリートのスラブを通過して、その水はウチの天井裏に・・・
上の人も早朝からこんなことになっちゃって、マンションの管理会社も連絡がつかないし、用も足せないし困っていたようだった。
まぁ、排水管の断裂でなくて良かった。
でも、体と精神が、もう、ちょっと限界かも。
絶対に休養が必要なんだけど、そうもいかないし、かといってダウンしちゃうともっと皆さんに迷惑かけちゃうし・・・でもやるしかない。
勤めてた頃も大変だったけど、日曜日は大抵休めたものな・・・。
じゃ、「勤め人に戻りたいか?」と問われれば、それは絶対NO!
やりたい事やっててつらい方が、100倍充実しているからね。

2003.07.27 (sun)
O邸、最初のプレゼンテーション。
模型の箱を開けるのを、ワクワク見つめるOさん、「とぉっても、とぉっても楽しみに待っていたのよ」、という空気を感じました。
2案作ったのですが、両案とも感激してくださって、嬉しい限りです。
今回は、案の解説はせずに、(多少質問には答えましたが)、平面図と模型を預けただけで帰ってきました。
実際の打合せは来週あらためてやります。
案の解説をしないというのは、クライアントに先入観なく、このプランだったらどう暮らすか、想像を膨らませてもらいたかったからでした。
イジワルな作戦ですが、1週間あの模型で暮らしてもらって、さぁ、どんな反応が返ってくるのか、今度はこっちが楽しみにしています。

2003.07.26 (sat)
商店街のいつもの食料品店。
頭がゴルフボールにもみたない、産まれて間もないような、ちっちゃい子ネコがいた。
それをまた、小学生にも上がらない、ちっちゃい女の子が世話をしている。
「あぁ、おしっこしちゃってしょうがないなぁ、足を拭いて、お尻を拭いて、綺麗にしましょうね・・・」
このところ大忙しで、心にゆとりがなくなっていたけど、こんな光景見ちゃうと、もう、なんていうのかな、幸福感って理屈じゃないなぁ、とあらためて感じました。
ホント、もうカワイイのがカワイイのに世話されて、幸せ×幸せ=爆発的な幸せ でした。
カメラ持ってればよかったな。

2003.07.25 (fri)
大忙しです。ほとんど寝ていませんが、この状況がまだまだ続きます。
追い込みで忙しいとか、終わりが見えての、大忙しならいいのですが、今のところ、まだまだ楽になれそうにありません。
でも全力疾走で走らなきゃいけない。
100メートルダッシュの瞬発力で、フルマラソンをするような、人間の限界を明らかに超えているスケジュールです。
お盆まで、体もつかな・・・

2003.07.24 (thu)
探してもらっていた、靴のヒモが届いた。
心のこもった、手書きの丁寧な手紙が添えられていて、感動モノです。
ここまで誠心誠意、仕事ができるって、素晴らしい!
担当者が素晴らしい人なのか、会社の方針が素晴らしいのか、その両方か。
WASHのAさん、ほんとにどうもありがとう。バッチリのヒモです。

2003.07.23 (wed)
カミさんのお爺ちゃんの家、「古くなり不具合が出てきていて、修繕しようと思うのだが、リフォーム屋の見積書をチェックしてほしい」との事だった。
見てみると、必要ない工事がガンガン計上されていて、150万円を超えていた。
「床下耐震補強」と書かれた項目の内容は、全体の構造とはまったく関係の無い、単なる床の張替えと、そのための下地の事でしかないし、
「床下防湿」はこれでもか、これでもかと、まったくナンセンスなオーバースペックで、必要以上にお金使わせようとしている。
こういう連中は「地震に強くなりますよ」「湿気が上がってこなくなるので床が丈夫になりますよ」と親切そうなことを言うが、結局目的は金儲けでしかない。
客の不安をあおり、お金をたくさん使わせ、業者だけのボロ儲けを企む。でも法に触れるわけでもないから、悪徳とも言い切れない。
 いつも思っているのだが、建築関係で誠実な仕事をしているところなんて、全体の一割にも未たないのではないかと思う。
高度経済成長の時代、建築業はすごーく実入りのいい仕事だったから、「とにかく金が好き」という連中が集中した。
その連中が今もまだ、建築業界にたくさん、しかも40代以上に多く残っている。
若い20代30代は、バブルも終わって建築が一番ヤバイといわれている時代に、好き好んで就職している世代だし、
まだスレていないというのもあるかもしれないが、汚い連中は少ないように思う。
 汚い奴らがボロ儲けし、正直な仕事をしている一部の貴重な人々がバカをみるなんて許せない。
インターネットが使える人なら、大丈夫かもしれないが、もし建築がらみで困ったことがあったら、とりあえずウチに連絡ください。
誠実な業者を探して、紹介してあげることもできるし、いい方法を教えてあげることもできる。もちろん、その程度の相談でお金なんかいらない。
ホント、自分だけ儲かりゃいい、って連中が多いんだから!

2003.07.22 (tue)
最近毎朝、小沢征爾が若い時に指揮したやつのCDを聴いている。
僕はクラシックは全然詳しくない。
以前「週刊クラシック」とかいう、CDと解説のセットが出ていて、数号買ったがやめてしまった、そんな程度。
『クラシックは眠い』という、普通の人です。
んが!いやぁ、すごいんですよ小沢征爾を聴いてみたら、迫力が、もうヤバイ。
気迫というか集中力というか、ムグッと心臓ワシ掴みされる感じ。
解んないだろうな、こんな解説じゃ・・・すいません、興奮すると文章にできないんです。
とにかく、その道のナンバーワンの人ってすごいのね。まいった。
 音楽・絵・写真・演劇・文学・美術・スポーツ・ファッション・料理・農業・科学・経営・営業マン・・・・
ありとあらゆる分野でそれぞれ、天才的と言われる人がいる。
そういう『キング・オブ・○○』な人を片っ端から知りたいと思っているんです。
知ってどうなるモンでもないけど、感動したいんですね、きっと。
で、もう子供の頃から、気になって気になってしょうがないんだけど、まだ怖くて触れてない分野があるんです。
『美空ひばり』
ね、やばそうでしょ。
聴いてみたい、でも怖い、・・・・・でも聴いてみたい、けど怖い・・・・・う〜ん
なんか他にも、この人すんごいよ、ってのがあったら、みなさん教えてください。

2003.07.21 (mon)
O邸の、最初のプランができあがったので、共同設計のTさんに見てもらいに行ってきました。
Tさんとは研究会で3年の付き合いになるのですが、共同設計は初めて。
この、最初の最初、こちらで勝手に考えたものを見せて、何と答えが返ってくるか、一番ドキドキする瞬間でした。
「うん、いいじゃない!」好印象だったようで、一安心。
ここからが共同設計の始まり、目の前にあるプランをもっと良くするために、あーだ、こーだと話あう。
「施主の望んでいる生活はこんなことかな?」「コストはどうかな?」「このバルコニーもっと有効に出来ないかな?」「私こういう空間が好きなのよね」
今回の共同設計も、かなりうまくいきそうです。
この『うまくいきそう!』の感覚が僕は大好きです。

2003.07.20 (sun)
今日は僕の誕生日でした。
子供の頃、誕生日の楽しみは、親に買ってもらえるプレゼントでした。
小学生の時だったと思いますが、誕生日が近づき「お母さん、あれが欲しいんだけど・・・」とねだった時のこと、
「誕生日はね、人にお祝いしてもらう日じゃなくて、産んでもらった事を感謝する日なのよ。だからお母さんにプレゼントちょうだい。」
と、母はふざけて答えたのでした。
結局その時なにを買ってもらったのか、それどころか、他の年の誕生日に買ってもらったモノも、今はまったく覚えていません。
なのに母のその言葉は、今でもはっきりと覚えているのです。
そうか、こっちがホンモノのプレゼントだったのか。

2003.07.19 (sat)
世間は3連休なんですか?
ウチは、いまが一番忙しいので・・・
でもそんなことズーッと言ってるな。もしかして一生「今が一番」忙しいのかもしれない。
あんまり忙しいと書いていると、仕事も来なくなってしまいそうだけど、
お盆前までがヤマなので、それ以降なら新しいプロジェクトに着手できますので。大丈夫ですよ!

2003.07.18 (fri)
最近忙しくて、人と会って、「最近こんな事を考えているよ」という話をする時間が、ぜんぜん取れなくて、コミュニケーション不足です。
このdailyで、投げかけだけしておけば、誰かがキャッチして投げ返してくれるかも知れない、実はそんな期待も込めて書いています。
ここ数日、何人かの人から突然「懐妊おめでとう!」のメールをいただきました。
dailyを読んでくれていたようで、驚きました。
これからも、この場を通じて、「須永はちゃんと生きてるよ」と、どうでもいいようなことを発信していようと思います。
やっぱり、読んでもらえるって判ると、張り合いになりますね。
知り合いのかたも、そうでないかたも、なんか思うことがありました、気軽にメールくださいね。

2003.07.17 (thu)
仲間と、早朝から鎌倉の建築めぐりをしてきました。
500年前の寺から、現代の売れっ子若手建築家の住宅まで、それぞれ超一流の建築を。
充実した一日だったのですが、何と言うか、「突きつけられた」感じでもありました。
こうして住宅の設計などをしていると、ついつい、目の前のお客さんに喜んでもらうことに、気持ちが流れてしていまいがちなのですが、それはイケナイ事でした。
モノづくりの人間なら、『結果を残す』のが至上の役目であると、超一流の建築は静かに語っていました。
 もちろん、目の前のお客さんには喜んでもらえなきゃいけないんです。ただ、それは仕事人なら誰だって当たり前のことで、
たとえばハウスメーカーで建てたって、営業マンが建て主さんの気持ちを理解しようと、誠心誠意努めてくれるような人だったら、お客さんは喜んでくれるでしょう。
でも成果品は残らない。結局、モノがアレなわけですから。
僕らモノづくりの人間は、やはりプロセスだけではいけないんだと思います。
『楽しい家づくりをしましょう』なんて言っているようでは、モノづくりの人間としてホンモノにはなれないんです、たぶん。
媚びた建物には、卑しいオーラが現れてしまうから。
 僕は、僕の設計した建築に暮らした人が、ハッピーになってくれたら素晴らしいと思っています。
でも、僕の建築に触れた人が、地域が、社会までもがハッピーになれたら、それはもっと素晴らしい。
『クライアントのハッピー』はクリアすべき最低の基準であって、目指すものではないんです。
たとえ10坪の個人住宅でも、世界中がハッピーになれる建築をつくりたいし、500年後の人をもハッピーにできるものを残したいと思う。
 ジョンレノンのイマジンは、「僕の大切な息子に醜い世界なんか見せたくない。だからみんな仲良くしてよ」という曲だと思う。
まったく個人的な想いであるにも関わらず、多くの人が心動かされている。
 「モノづくりは、作り手がどこまで純粋に向き合えるか、が肝であるぞ」と、古都鎌倉の一流建築達は迫ってきました。

2003.07.16 (wed)
I邸の息子さん、Y君が来ました。
Y君は美大生で建築を専攻しているので、「模型は自分でつくる」とのことでの打合せでしたが、
打合せは10分、あと2時間は雑談で話が弾みました。
仕事抜きにしても、今後付き合っていきたい、良い仲間と知り合えた日でした。

2003.07.15 (tue)
2004年2月24日、僕はパパさんになります。やっほー!
カミさんが、「気持ちが悪くて動けない」と言いはじめてから一週間、仕事と家事の両方を受け持つことになっちゃったけど、
まぁしょうがない。安静にしていてくれ。今度こそ、順調に育ってくれますように!
今日おなかの中で9mmで、心臓ピコピコ動いてたって。
9mmの命がピコピコいってるんじゃ、とーちゃんは、もうバリバリのガリガリで今まで以上に頑張んないとね。死なない程度に。
家事ホント大変だし、子供生まれちゃったらもっと大変だろうとは思うんだけど、
その大変を引き受けたくて、仕事場と自宅を一緒にしているんだしね。
仕事も家事も家族も遊びも、みんなグチャグチャに影響しあっているような生活が、
僕にとっての人間らしい生活なんです。いまのところ。

2003.07.14 (mon)
いつからか眠る時には、波の音が延々流れるCDをかけるようになった。
深夜、寝る直前まで仕事していて、神経が高ぶっている時でも、このCDのおかげで悪い夢を見ないで済む。
以前は寝ていてよく歯ギシリをしていた。自分の歯ギシリの音で、目を覚ますこともあった。
TAHITIというこのCD、ホントにタヒチの波の音なのかはわからない。フロのお湯かき回してる音かもしれない。
でも、いいんですよ、心がね、穏やかになって。
 そういや、WOWOWの音楽チャンネルのセントギガで、『地球の音』というプログラムがあったな。今もあるのかな?
波とか、風と木の葉の音とかを、数時間流しっぱなしにしている番組。
何本かテープに録音しておいたんだけど、どこか行ってしまった。
BSだから音が良くて、好きだったんだけど。あの音源、今売ってないかな?

2003.07.13 (sun)
このところ毎日、家事をやっている。
毎日、毎日フルコースで家事をやってみて、わかった。
仕事と家事の両立は無理です。僕は・・・設計やってる限りは。

2003.07.12 (sat)
トウモロコシ、美味しいなぁ。
夏は近所の農家の直売りが、山盛りで並んでいる。遅く行っても売り切れが無いので嬉しい。
出荷用と違って、完熟するまで畑で育っているから、甘い甘い。
値段は八百屋で買うのと同じか、ちょっと高い。
それでも、20円30円の差で、こんなにも甘さが違うのなら、直売りを選ぶよねぇ。

2003.07.11 (fri)
仕事の合間ぬってやっと髪を切りに行ってきた。
去年の夏は自分で5厘刈りにしたら、似合わず大失敗だったので、今年はちゃんと床屋さんにやってもらう。
この床屋さん、ホント上手い。だからいつも余計な注文はつけない。
言うのは、「長さは変えないで」とか「汗が垂れてきても処理がラクで、涼しいヤツ」とか。スタイルに関しては完全にお任せする。
客の注文に応えるだけではなくて、客のイメージを軽く飛び越える仕事をしてしまう、超一流のプロ。
畑は違えど、僕もこういうプロを目指さねば。
東久留米のH.I.Pという床屋さんです。

2003.07.10 (thu)
自由が丘でF邸の打合せ。
もうこれで、あとは図面を描きまくるだけです。
帰宅すると、Fさんからお中元が届いていました。
survival design初のお中元です!いやぁうれしいなぁ。
ありがとうございます!

2003.07.09 (wed)
去年、自分達の最初の結婚記念日、気が付いたのは一週間後だった。
「この日なら絶対に忘れないだろう」という日に、わざわざ籍を入れたのに、ふたりして忘れてた。
今年こそは、と思っていたが、やはりふたりとも忘れていた。
7月4日が2回目の結婚記念日でした。
(米の独立記念日とは関係ありません)

2003.07.08 (tue)
頭がくっついちゃってるイランの双子の女性、分離手術はダメだったようだ。
あんなに「独立後の自分」に輝いていたのに。
とても残念だと思う。
だけど、残念だとも思いながら、同時になぜか、すがすがしいような感じもした。
手術前のインタビュー。あの溌剌とした受け答えは、「生きる」ことに執着してしまう人にはできないものだと思った。
ふたりで不自由なまま生活していくには、もうこれが限界だったんじゃないだろうか。
一人ひとりの人間として、「活きる」ために、覚悟はもうしっかり出来ていたんじゃないかと、あのインタビューからは感じた。
僕のような凡人は、より良くなるための医療行為だとわかってはいても、それを受ける直前はどうしても不安な気持ちも沸いてくる。
でも彼女達のインタビューには、世界が注目する大手術だというのに、一点の曇りも無かった。
「もう『このまま』では行けない。YESかNOしかないんだ」、と吹っ切れているように感じた。
もちろん手術が成功することを、強く強く願っていただろうことは、大前提で。
 彼女達の親・親戚・友人にとって、ふたりとも亡くなってしまうのは悲しいことだろうけど、
もし、どちらか一方だけが生き残っていたら、そのひとりが引き受けなければいけない悲しみの量は、人の限界を超えてしまう気がする。
それと比べたら、自分の未来に一点の曇りの無い輝きを見て、より高く羽ばたくために、希望を持って手術台に向かった二人は、
僕ら凡人の手の届かぬ、素晴らしい世界へ旅立っていたようにすら、思えてくる。
なんか上手く書けないのだけれど、「残念だけど、結果はそんなに悪くなかったから、安心した」という感じなのかな。
二人とも死んじゃったのに、ほんとに、おかしいんだけど。

2003.07.07 (mon)
F邸の実施図面を描いて、I邸の実施図面を描いて、O邸の基本設計をやって・・・・・家事も今日は全部やった。
早寝早起きを心がけたいのだけれど・・・・これから寝るってのに、もう3時半を回ろうとしている。
早起き、ホントは日の出の少し前に起きたいんです。
あの、だんだん夜が明けていく感じが、同時に自分の体と心が生まれ変わるというか、リセットされるというか、そんな感じがして素晴らしく気持ちがいいのだけど。
さ、早く寝ないと、太陽に追い越されちまう。

2003.07.06 (sun)
このところ実施設計づいていて、こもる作業が多かったので、不健康でした。
で、今日は日曜だし、外でランチでも食べつつ、O邸のスケッチをしようかなぁと、三鷹駅前をブラブラ。
駅前通りの一本裏の通り、食事もできるギャラリースペース雑多楽やというお店をカミさんに教えてもらう。
日曜の午後、ギターとクラリネットのデュオが奏でるジャズを聴きながら、ボーっとご飯食べて、
コーヒー飲みながら、隣に座っている人と世間話して、また音楽聴きながら、12ヶ月後に産まれることになる新しい住宅に想像をめぐらす。
これだよ!人間らしい生活!!
毎日15時間土日も休まず、目が真っ赤になるまでコンピュータの中で図面描いて、なんて生活から、幸せな創造物なんて産まれるわけないもんね。
プロジェクトXも好きだけど、ガチガチに締めてちゃダメよね。アソビがないと。
で、夕方からO邸の敷地の実測。
隣近所の建物との位置関係がどうなってるかとか、緑道の木の配置がどうなってるとか、この敷地から見えるものは全部測る。
こういう時、真面目に仕事をしているのに、ヒジョーに不本意なのだが、たびたび不審者と間違われる。
腕組んで、他人の家見上げてムズカシイ顔したり、なにやらメモをとっていたり、何事か思いついては一人でニヤニヤしてたり・・・
ホント真面目に仕事してるのに、ねぇ。

2003.07.05 (sat)
「この敷地で、フツウのモノなんか作っちゃったら、よっぽど僕らの腕が悪いってことになりますね!」
建築道場の知り合いTさんから声を掛けていただいた、共同設計のプロジェクト、O邸の初めての打合せがありました。
大らかで大人な、素敵な建て主さん家族で、敷地も緑道沿いの最高級、これじゃ絶対失敗できません。
いや、失敗できないのは、どのプロジェクトでも同じなのですが、この場合、「歴史に残る傑作が作れなきゃ、建築家失格だね」という感じです。
夕方、三鷹駅前MACCAへ。ここは友達のAさんが設計した創作イタリア料理屋さんです。
品のある空間だし、食べ物はうまいし、今回はオゴリだったし。んーもう幸せです。次からは、友達連れて、もちろん自腹で行きますね。
夜は建築道場。「須永さんの日記毎日見てますよ」と。ありがとうO菅くん。
帰りの電車の中、O邸、ひらめいちゃいました。傑作デキルカモ・・・。

2003.07.04 (fri)
気に入っていた靴の紐が切れたので、買った靴屋に電話をしたところ、
「シーズンごとにモデルが変わりますから、全く同じ紐の在庫はないんです。イタリアのメーカーに同じモノをつくってもらうと5千円くらいかかってしまいます。
国内のモノで、なるべく似た紐を探しするということで良ければ、お代はいただきません。見本を送っていただけますか?」との事。
数日後、封書が届きました。
「いま似たものを探しています。その間靴にヒモがなくてはお困りでしょうから、代用品を同封します。」
いまどきの量販店なのに、何て親切な!売りっぱなしが当たり前のこんな時代に、素晴らしい!!
パルコのWASHという靴屋さんです。
 ちなみに、ヒモが同封された封筒は、大変かわいらしい柄で、そこには手書きで僕の名が書かれており、裏に差出人の名はありませんでした。
この封筒を発見したカミさんの、「だれ、このひと!」の一言には、並々ならぬ迫力がありました・・・・。

2003.07.03 (thu)
週1回、市民スポーツセンターのヨガ教室に通い始めました。
ヨガとか気功とか、うさんくさく思う人もいるかもしれません。
僕も今までの認識は、「仰向けに寝転がって足をバタバタしている、無言の集団」でした。怪しい宗教にも見えますよね。
実際にやっていることは、目をつぶり、足の指先から頭のてっぺんまで、体中をさすったり伸ばしたり、
普段使っていない部分が退化してしてしまわないように、「ココもココも自分の体の一部」、と自分で再確認する感じです。
肉体→神経→脳の関連付けを強くするということでしょう。肉体から精神まで含めた体操と言ってもいいのかも知れません。
1時間半の教室が終わる頃には、体がずいぶんと軽やかに感じられます。

2003.07.02 (wed)
午前中、八王子で打合せ。
立川からモノレールに乗りました。もちろん先頭に。
そして夕方、すだれを取り付けました。
夏至を過ぎると、太陽が徐々に低い高度を描くようになります。
気温は高いわ、湿度は高いわ、おまけに直射日光が部屋を直撃するわ、の一番しんどい季節です。
去年の脱エアコン宣言は、お盆あたりで断念してしまいましたので、今年こそ!

2003.07.01 (tue)
今日は一日お休みをいただきました!
丸一日休める日、ナカナカないので嬉しくて嬉しくて、風邪気味なのも気にせず、
上野の、国会こども図書館(安藤忠雄設計)と、法隆寺宝物館(谷口吉生設計)に行ってきました。
こども図書館は明治39年に建てられたものの改修でしたので、まぁ、そんなもんか、という感じです。
余談ですが、ココのカフェテリアのランチは、安くてとても美味しい、公共施設には珍しく、おすすめできるお店です。
法隆寺宝物館は、ため息モノの素晴らしい建築でした。
なにがそんなに素晴らしいか、ココにはとても書ききれませんが、一言で書くと、
「人間の感覚を熟知した、とってもスケベで、しかも上品な設計」です。
気持ちいいところに、先回りされているカンジです。
帰りに池袋のジュンク堂で建築関係のバックナンバーを物色。迷いに迷って、結局なにも買えませんでした。
カミさんが「さっき、エレファントカシマシのボーカルの人がいたよ」と言っていましたが、僕は会えませんでした。残念・・・
 楽しい一日でしたが、ウチに帰り着く頃には、風邪が悪化し、頭痛・吐き気・熱をもよおし、帰宅するなりバッタリと床につきました。

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