Daily・・・日々雑感

2003.05.31 (sat)
思いついてしまう不幸がある。
打合せで決まったとおりに図面を描けば、プロジェクトはスムーズに進むのに、余計なことを思いついてしまう。
思いついてしまった事を、無かった事にしてしまったら、それは悪い人になってしまう。
 困ったことに、いまここにA案・B案・C案が出来あがってしまった。
思いつかなければ、無罪なのに・・・

2003.05.30 (fri)
体中かゆい。
年々アレルギーがひどくなっている気がする。たっぷり寝れば、おさまるのだが・・・。
 3歳の時に新築の団地に引越し、18歳までそこに住んでいた。
僕ははあまり覚えていないのだが、母が言うには「引っ越してしばらくは、目が痛くて涙がポロポロ出た」のだそうだ。
1970年代、健康・自然・エコなんて意識はなくて、生産性だけを追いかけていた頃の話。
推測でしかないが、僕のアレルギーは成長期にたっぷり環境ホルモンを採り込んだからだと思う。
 建材も薬も銀行も、被害が出るころになって、「分析してみたら、ダメなものが入ってました」となる。
『時代』を追いかけるとロクなことにならない、と歴史は言っている。
結局は、自分のアタマと先人の経験をつかって、地に足の着いた活動をするしかないのだと思う。
『エコブーム』『健康ブーム』にも大きな落とし穴があるような気がしてならない。

2003.05.29 (thu)
「剃りおわったら電気かみそりをアダプターにカシャ。自動でアルコール洗浄してくれるからいつも清潔・簡単」というCM。
洗浄アダプターを洗うのは、誰なんだろう。

2003.05.28 (wed)
ずーっと仕事をしています。
計画変更はキツイなぁ。でも建築としては良くなっているから、喜ばなきゃいけないんだけど。
創作ってホントはすごい地味な労働だよな。
まぁここのところ鑑賞づいていたからな、充電もしたんだから、がんばって仕事しなきゃ。

2003.05.27 (tue)
夜、フィリップ・ルフェーヴルのパイプオルガン演奏会
忙しい時に限って、チケットがとってあったりする。
しょうがない、しょうがないと自分に言い訳し、散歩がてら武蔵野市民文化会館へ。
生でパイプオルガンの演奏が聴けて、これで1000円!。
武蔵野市民でよかった。

2003.05.26 (mon)
遅れを取り戻すべく、F邸の作業。
とは言っても、初めから最短で組んだスケージュール、だからどんなに頑張っても伸びちゃうのだけど。
 研究会のTさんから、「私に来ている住宅の仕事、共同設計でやらない?」とメールをいただく。
もちろん、やらせていただきますとも!
いい人に囲まれているなぁ、思う。
僕は、運と友人・知人にはホントに恵まれている。
さぁ忙しくなるぞ。
すでに、じゅーぶん忙しいけど・・・。

2003.05.25 (sun)
ゴチャゴチャした雑務を整理する。
そんなことでも、一日かかってしまう。
 昨日は父親の誕生日で、今日はカミさんの誕生日。
ウチで合同でお祝いの夕食会。
家族の仲が良いのは、ホントに素敵なこと。

2003.05.24 (sat)
実家の父親からtel。
「オレ、今日誕生日なんだけど・・・祝ってくれない?」
いい歳して、お茶目なオヤジ。
でも、今日は無理。夕方から打合せ、ただいま産みの苦しみの真っ最中。
 さてF邸、「もう少し広くなりませんか?」の結果。
アイデアを振り絞り、法規制をクリアできるギリギリのラインを見極め、
模型を作っては壊し、作っては壊し。
精神的にも肉体的にも、ものすごく大変。でもそんなおかげで、ずいぶん高いところまで来れた。
クライアント、共同設計者である先輩、僕、その誰が欠けても、この建築は生まれなかった。
なにものにも換えがたい充実感!先輩と焼肉屋さんでプチお祝い。
さぁ、これからが本番っ!

2003.05.23 (fri)
東京ステーションギャラリーの安藤忠雄建築展
忙しくて後回しにしていたのだが、今週でもう終わりだというので、慌てて観にいった。
ついでに 東京都現代美術館、舟越桂展と常設展。
盛り沢山な一日だった。
『芸術』と言われていることのほとんどは、実は絶え間ない分析と、孤独に修練された技術なのだと再確認した。
創作は孤独だな・・・。
さて、オレも仕事するか。

2003.05.22 (thu)
「マナーを守らない人、最近ホント多いですよね」
テレビには、困ったような、怒ったような顔で、NHKの看板アナウンサーが映っている。
えっ、マナーって守るものだったっけ?
守るべきは「ルール」で、
マナー(礼儀)は、『わきまえる』ものではなかっただろうか。
その違いが区別できなくて、「困ったものですねぇ」もないものだ。

2003.05.21 (wed)
自由が丘でF邸の打合せ。
まだ着地点が見えない。
でも急がないといけない。
漠然とした不安。
クライアントの要求に応えたい気持ち。
建築誌に発表できるレベルのものにしたい、という焦り。
 帰りの道すがら、閉店後のお店は、なぜか魅力的に見える。

2003.05.20 (tue)
『バカの壁』(養老孟司)を読み終わった。
「アタマおかしいんじゃないの?さっぱり理解できないわ」
というのは脳の仕組みだよ、理解し合うなんて限度があるよ。
そんな本。
今日のBGMは国会中継。
あぁ、なるほど、噛みあわない話を延々やっている。
立場とか作戦じゃなくて、この人まったく解れないみたい。
だから、さっきから同じことを食って掛かって、話はループしている。
議論にも質問にもならない。

2003.05.19 (mon)
八王子で打合せ。
久しく会っていない友人が、「三鷹駅の南口に料理屋さんを設計した」という情報を仕入れる。
帰りがけによって見ると、若い料理人さん数名が準備をしていた。
なんでも明日オープンとのこと。
みなさん、輝いていました。
無限の可能性が始まる直前、最高の瞬間に触れられてとてもいい気持ちになりました。
設計も良かった。嫉妬しちゃうくらい上手。
品良く、大胆に、愛らしく。
MACCAという創作イタリア料理屋さん、こんど友達連れて行きますね。

2003.05.18 (sun)
二日も休んでしまったので、今日は仕事。
朝から、右肩が痛くて動かない。
昨日一日中、携帯電話に紙やすり掛けをしていたためだ。
パテを盛った携帯は重量が増し、180グラムになった。
牛乳ビン一本を肌身離さず持ち歩く、そういう感覚。
重くなるとマナーモードでもほとんど振動しないという事もわかった。
コレなら満員電車でも安心である・・・

2003.05.17 (sat)
昨晩、F邸のクライアントからTEL。
「やっぱり、もう少し広くできませんか?・・・」
コスト、プランを考えれば「無理はやめましょう。」と言うべきかも知れないけど・・・
この先30年以上住まう家。
気持ちはわかるだけに、悩んでしまう。
すぐに結論は出ないので、実施図は一旦ストップ。
なので、今日もお仕事お休みになった。
かねてからキライだった携帯電話の外観を、パテで埋める。
石鹸みたいになった。

2003.05.16 (fri)
今日はお仕事お休み。何ヶ月ぶりだ?丸一日休めるのは。
 新宿に、6月11日に発売になるLED ZEPPELIN DVDの試写会に行ってきた。
大音量、大画面、5.1サラウンドでたっぷり2時間。
スゴイ、ブッ飛んだ!ZEPをLIVEで観ているような錯覚に陥る。
マスコミ向けの試写会だっていうのに、体はリズムを刻んじゃうし、歓声まであげそうになった。
ボーナムのドラムって、ありゃ爆音だ。人間がモノを叩いて出る音じゃないよ。
スネアはマシンガン、バスドラはミサイル。こないだまでやってた戦争のLIVE中継を思い出した。
いや、あれよりもスゴイのかも知れない。
タイムマシン、できないかな・・・・

2003.05.15 (thu)
朝から雨がしとしと。
『東京日和』日和。
大貫妙子のささやくような歌声が心地よい。
このアルバムが雨の日に似合うのは、ピアノの響きが澄んだ水滴の音に似ているからかもしれない。
毎日毎日、自分の心のコンディションに合わせたBGMで仕事ができるって、ホント幸せ。


2003.05.14 (wed)
やっと脳と体が仲良くなってきた。仕事は・・・すごーくたまっている。
マズイ!正直マズイ!でも体はイマイチ鈍い。
 夕方、「『サバイバルデザイン』の考え方に共感した。スタッフにしてほしい」 とのメール。
見知らぬ人からの勇気に、とても嬉しかった。
結果的には、残念だがお断りをした。
返事のメールを書きながら、繰り返し彼女の文章を読んでいて、気がついた。
そうか、僕が目指しているしている建築は、『The Giving Tree』(シルバスタイン)だったんだ!
Sさんありがとう。

2003.05.13 (tue)
机の上の花瓶を倒してしまった。
下の本棚が水びたし、建築の本、高いのに・・・
ぶよぶよになってしまった本を手にガックリきてたら、「それも歴史だよ」とカミさん。
少し納得する。
しかし、疲れが抜けない。精神と肉体がバラバラに動いている。
幽体離脱ってこんな感じなのだろうか。
こういう日はアタマを使わない単純作業に切り替える。

2003.05.12 (mon)
たぷり睡眠をとるぞと思っていたが、意外と早く目が覚めてしまう。
しかし、構造の打合せがあったことを思い出し、あわてて身支度。
午後、遅れを取り戻すべくSアパートの実施図に取り掛かる。

2003.05.11 (sun)
朝イチからF邸の打合せ。もう脳がやばい。
しかしこういうときに限って、アイデアが出る。
昨日のダッコちゃんのこと。
いい建築になりそうだ。
夜、カミさん帰ってくる。
リフレッシュできたようで安心する。

2003.05.10 (sat)
F邸の打合せ。
共同設計者の先輩からキーワードを受け取る。
『真っ白いミニマムな空間に、ポンとピンクのダッコちゃんが置いてあるイメージ』
なんじゃそりゃ、と思ったが、噛めば噛むほど、深い。
午後、夜の研究会まで睡眠をとろうと、渋谷シネマライズに入る。
『少女のかみどめ』というイラン映画、結局2回見てしまう。
寝不足ピークの体が小刻みに震えはじめる。体力の限界・・・
夜、建築道場。月一回の勉強会。
顔は見かけているが・・・、そんな人の何人かと初めて話ができた。
帰り、中央線が人身事故。死んじゃったのかな・・・
1時過ぎ帰宅、カミさんが居ない。実家に帰ったみたい。

2003.05.09 (fri)
昨日夜に仕事ができなかった分、とにかく図面を描きまくる。
明日の打合せまでに、どこまでできるだろう?
クライアントにはできるだけ完全な形で見せたい。
伝えたいことがありすぎて、描いても描いてもキリがない。
zeppelinをかけ続け、無理やりにでもテンションを上げる。
打合せの前夜はいつもそう。
ロックは最高のドーピング剤。

2003.05.08 (thu)
Sアパートの打合せ。
夜、高校時代の友人のライブを見に、もう一人の高校時代の友人と行く。
新宿の小さなライブハウス。ムチャクチャな平面計画に好感を持つ。
終演後TOPSのそばのおでん屋さん。
個人でWEBデザインをしている友人と、自営業について話す。
店じまいでおでん屋を追い出され三鷹の居酒屋へ。
zeppelinとbeatlesの恐ろしさについて、ひたすら語り合う。
3:30帰宅・・・

2003.05.07 (wed)
昨日受けたHELPの作業をやる。
古い倉庫を利用して、アミューズメント的レストラン群にするのだそうだ。
日付が変わってしまう前、締め切りになんとか間に合った。

2003.05.06 (tue)
F邸の作業をしていると、仲間から「HELP!」の声が掛かる。
急きょ打合せをし、なぜかついでに住宅展示場をブラブラする。
ゴールデウィーク明けで、客が全くいなかった為か、セールスマンが熱心に、
「この家がいかに素晴らしいか」解説してくれるのだが、困った・・・
Hハウスの展示建物の場合、
なんでも、標準仕様だと3500万円(坪72万円)だが、展示してあるものは特別仕様で6500万円(坪134万円)なんだそうだ。
「標準でも特別でも、基礎だの構造体だのはまったく同じです。ウチはそういうところで価格を操作するメーカーじゃないんです。
違うのは床の素材とか壁紙とか扉とか、ソーラーとか雨水利用とか、建物のお化粧の部分なんです!」
と胸を張っていたが、ワカラナイ・・・
お化粧のグレードで1.85倍にもなってしまう価格設定って・・・ナンナノ???
こっちは1300万円でいかにいいもの作るかって、ゴールデンウィーク1日も休まないどころか、徹夜までしてるのに。
偵察になんぞ行った自分が悪かった。
 ふと目をやると、隣の敷地には古い木造の文化住宅。
便利じゃないけど見栄もない、汚い建物なのに、ずっと豊かな住まいに見えた。